大学病院に勤務する医師が、転職を考える場合があります。大学病院ともなりますと、多くの患者への対応を余儀なくされます。

通院患者の場合、予約制を導入しているにも関わらず待ち時間が長くなりがちで、患者の苦痛を出来るだけ早く緩和しなければならないという立場から、辛い思いをさせていることに申し訳ない気持ちも働きます。
入院患者も、ベッドの数が多ければ多いほど、全ての患者の要望に目が行き届いているのかどうか不安にかられることもあります。

業務内容の過密さについていけずに転職を考える場合もない訳ではありませんが、それ以上に、一人の患者と接する時間が限られており、
十分に患者の意向を汲み取ることができているのか悩むところに転職という二文字が頭をよぎります。
医師としては、全ての患者の健康回復を目指して医療行為に取り組んでいます。それが、時間的、人員的な制約によって全うしきれないと判断した場合、
たとえ医療機関としての規模は小さくなったとしても、患者優先の対応を一層高めていきたいとの決断に至ることは十分にありえます。

患者に対する思いやりこそが、新たな道を選択せざるを得ないという状況は、医師としての更なるスキルアップにもつながることでもあります。